柳田國男の足元

1章8節

柳田國男の足元に注目してみよう。柳田は夏場は裸足にスリッパ、または下駄を履いている。春から秋にかけての写真をみると、足袋にスリッパ、草履、下駄という組み合わせである。なお、夏場の写真はいずれも戦前のものであり、春から秋の写真はいずれも戦後の写真である。[及川]

明治三十四年の六月に、東京では跣足を禁止した草鞋は通例足の蹠よりもずつと小さく足袋素足

はだしにスリッパ(昭和2年頃、自宅。「清水浪子ことシュバルツマン女史と。右端は野澤虎雄」)
所蔵:成城大学民俗研究所
はだしに下駄(昭和8年7月。自宅庭)
所蔵:成城大学民俗研究所
白足袋に下駄?(昭和27年6月、自宅庭)
所蔵:成城大学民俗研究所
厚手の白足袋
(昭和29年、「芝白金八芳園における折口記念会。後列左より伊原宇三郎、牛島軍平、荻原雄祐」)
所蔵:成城大学民俗研究所
白足袋に草履?(昭和35年頃。「夫妻で」)
所蔵:成城大学民俗研究所
白足袋にスリッパ。(昭和37年4月20日、隠宅にて。東条操と)
所蔵:成城大学民俗研究所