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柳田國男『明治大正史 世相篇』注釈プロジェクト
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第1章第6節– category –

注釈第1章第6節
  • 我々は必ずしも輸入超過を苦しんで居ない。たゞ時々は過度の謙遜を以て、日本もまた他の太平洋の島々の如く、始終欧米服飾の趣味流行に、引き廻されて居るものゝ如く考へることを、弱点とするばかりである

    1章6節357-1~3 節のタイトル「流行に対する誤解」からすると、ここでは、国風(伝統)vs流行のような二分法的な理解に陥ってしまって、欧米の流行にのみ引き回されているように考えることを、弱点なのだと柳田は述べたいのだろう。島の経済が外部資本に翻弄され蹂躙されやすいことは、南太平洋の島々の経済をはじめ、沖縄のソテツ地獄(明治末期から昭和初期にかけて南西諸島で発生した経済恐慌)に顕われており、柳田は同じ島国である日本の経済も世界経済に引き回されてはならないと主張する(「南島研究の現状」1925年「島の話」1926年『青年と学問』④、「地方文化建設の序説」1925年㉖)。当時の昭和恐慌(農業恐慌)の原因を、大戦景気から一転、戦後恐慌(反動恐慌)に突入して...
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